起業のための経理の基礎知識③~売上と利益の関係
2017/05/05
経営会計コンシェルジュ・税理士の山田由美です。
今回は、「起業のための経理の基礎知識」の最後、「売上と利益の関係」
についてお伝えします。
起業すると、自分で経費をコントロールして、売上から利益を確保
していく必要があります。
なぜなら、利益がなければビジネスが続けていけないからです(-_-;)
起業したいという女性とお話していると、
「私は好きなことが出来れば、儲からなくても構わないんです」
という言葉を聞くことがあります。
好きなこと、やりたいことを続けていくためにも、「利益」を増やすこと
考えましょうね(*^^*)
では、「利益」とは何でしょう?
利益とは
利益とは、ひとことで言うと「儲け」。
「売上」が多くても、「利益」がなくては手元にお金は残らないんです。
収入が増えないといこと。
売上を増やすことも大事ですが、「利益」を増やすことを考えて
くださいね。
「利益」は、売上から費用を差し引いた金額。(売上と経費の差額)
売上ー費用=利益
では、より多くの利益を生み出すにはどうしたらいいでしょうか?
方法は2つ。
「売上を伸ばす」か、「費用を減らす」かのいずれか。
現時点で利益が出ていない事業の場合は、費用を見直してみましょう。
中でも、固定費を見直して利益を確保するようにする。
もし、費用を抑えても利益が出せないようであれば、価格や料金の見直しや、
事業内容の見直しを行う必要があります。
費用の見直しをするときは、費用を「変動費」と「固定費」に分けて考える
といいですよ。
変動費と固定費
1.変動費とは
売上(生産量・販売量)に比例して増減する経費のことをいいます。
具体的には、材料費や仕入原価、販売手数料など。
2.固定費とは
売上に関わらず、一定にかかる費用。
具体的には、家賃や水道光熱費、通信費、広告宣伝費など。
起業当初は、あまり固定費が多くならないようにしましょうね。
ある程度、売上と利益が安定してきたら考えましょう。
最後に
起業したばかりの場合、備品を購入したり、広告費用がかかったりと、
出費が多くなると思います。
売上もまだ、そんなに上がらないでしょうし。
利益を出すのは、なかなか難しいと思います。
利益は、3年目に出るくらいで大丈夫だと思います。
ここで、注意していただきたいのが、きちんと利益が出る価格設定をして、
経費もちゃんとコントロールしているということが前提ですよ!
売上と利益は、毎月見て、改善したりしていきましょうね。
3回に渡って「経理の基礎知識」についてお伝えしてきました。
これだけザックリとでも知っていれば、大丈夫です。
わからないことが出てきたら、専門家に相談しましょうね。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。